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| 慌ただしく過ぎ去る日々。気がつけば見失ってしまう自分らしさ。 悩んだり、怒ったり、不安になったり、落ち込んだり。 あきらめにたどり着くその前に、焚火をしにでかけよう。 都会を離れ、土の上に寝そべって、ただただ炎を見つめてみよう。 美しい炎はわだかまりを溶かし、やさしい気持ちで満たしてくれる。 あなたはきっといい人だ。そしてほんとは強いはず。 焚火はそっと教えてくれる。何かをふっと溶かしてくれる。 |
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それは私が17歳だった頃。 持て余すほどあったのは時間。いつも足りなかったのはお金。さらに縁遠かったのは女の子という、どこにでもいる男子高校生だった頃。5人の友人たちと、それぞれの50ccバイクで、東京のはずれにある大きな河川敷に集った、ある冬の日の出来事。 この日も純情少年たちは「理想の女性を発表し、誰の女性像が一番素晴らしいか」という、無意味かつ訳のわからない競い合いで盛り上がった。何時間も飽きることなく・・・。 そして辺りは夕やみに包まれ始めた。 寒い。腹も減った。いつもは駅前のラーメン屋のコースだったが今日は違った。 誰もが文無しだったのだ。 全財産を集めるとパンなら2個ずつと温かい飲み物を全員分買えるということになり、我々は腹持ちの良さそうなカレーパンを選んだ。 河川敷に戻ってみたが、しかしこれだけでは味気ない。焼いてみようということになった。 辺りの木っ端や枝切れを集め、ミリタリーオタクの持っていた「半永久マッチ」とやらで火を熾して、焼いた。枝の先に刺したカレーパンを。 美味かった・・・・・ パンの周りはカリカリに焼き上がり中身はフワフワ、カレーにいたってはアツアツだった。映画「Stand By Me」風に言うと「私は生涯、この日のカレーパンを忘れることはないだろう」。 |
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そして何よりも素晴らしかったのは、カレーパンもさることながら、その焚火であった。 パチリパチリと小気味よい音を立てながら、ゆらゆらと踊る美しい炎。それに燻された木のなんとも芳しい匂い。 腹も満たされ、焚火が身体を暖め、私たちはその炎に見入っていた。 誰ともなく始まった、学校では決して語り合うことのなかった話題になったのも自然のことのように思えた。 悩み、憤り、憧れ、そして夢。それは夜が明け、空が白むまで続いた。 思い起こしても恥ずかしくなるほど青春真っ只中の純情少年たちを、この日のこの焚火が、「仲の良い同級生」から「生涯の親友」に変えたのだった。 その絆は今も途切れることなく、続いている。 焚火は素晴らしい。胸の奥の、なにか黒く堅いカタマリのようなものを溶かして、中に入っていた「希望」をとりだしてくれるかのようだ。 さあ、焚火をしにでかけよう! |
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| 目まぐるしく過ぎ去る毎日。忙しさに何かを忘れてきてしまいそう。 焚火はそんな現代人にとって、心の時計を本当の自分時間に戻す、唯一の方法であるかのような気がしてなりません。 私の焚火研究(あまり研究しているようには見えませんが)にかける情熱は、こうしてますます燃え上がるのでありました! 請うご期待! |
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